• 2018/3/21

日本の種子(たね)を守る会 活動報告

「日本の種子(たね)を守る会」の活動報告に参加してきました。
今月末で「主要農作物種子法(以下、種子法)」が廃止となります。

種子法とはどんな法律か?
廃止になると、どんな影響が出るか?
を簡単に振り返ります。

【種子法とは】
安定的に優良な品種のコメ、大麦、はだか麦、小麦及び大豆の種子の生産を行うために、国や都道府県の責任を規定したもの。
種子が足りなくなることがないように種子計画を策定し、優良な品種を安価に農家へ提供できるようにしている。
1952年5月1日に交付・施行され、特に戦後の食料生産を支えた歴史がある。

【廃止の理由(政府説明)】
「民間の投資意欲を割いてしまうから」のみ。
→おそらく、モンサントをはじめとする多国籍企業や、日本の住友化学、三井化学などが自由にビジネスを行えるように要望・圧力が掛かったと考えられる
→充分な議論も行われず、農業関係者すら知らない間に廃止が決定されてしまった

【廃止になると、どんな影響がでる?】
・民間企業が参入してくるが、どうしても利益追求になるため、手間のかかる少量他品種のものは作らず基本的には業務用となる。
→種子の多様性がなくなる(病気や害虫が発生すれば一発で全滅する)
→種子市場は5、6社の巨大企業が独占状態のため、種の価格が高騰する(5~10倍になる可能性)
→主要作物も「遺伝子組換え」に替わっていく

・農家の自家採種に規制がかかるかもしれない
→これも、生物多様性の低下につながる

・遺伝子組換え種子とセットで、農薬・化学肥料が必要になるため、農家の費用負担増、環境破壊、健康被害が増大する。
→特に小さな子供への影響が大きい。アトピー、アレルギー、自閉症の増加

・大規模農家が推奨され、農業モデルまで変わってしまう。
→里山や田園風景の消失につながる

・企業優先で、「食料主権」の確立が困難、ないがしろになる

TPPとの関連など、まだまだ挙げればキリがありませんが、食べ物の問題は全国民の命に関わってくることです。
マスコミや全国紙は一切報道しませんが、なんとかこの流れを食い止めようと草の根的に活動している方々もたくさんいます。

数々のお話の中から、印象に残っているものをいくつか。

「遺伝子組換え作物のみを摂取した子供は、遺伝子組換えフリーを食べている子に比べ、疲れやすく、情緒不安定になる傾向が強い。さらに、いくら食べても満足せず、食べ続けてしまう。逆に、自然のものを食べ続けると少量でも満足感を覚え余計なものを必要としなくなる。」

「大規模な機械化農業は、一見効率的に生産できると思われるが、実際は土地当たりの生産効率は小規模農家の方が高い。それは、土地を大事に活かすからだ。先進国は今、小規模な家族農家をいかに育てるかに関心がある。フランスでは若い人たちが農薬や化学肥料を使わない【新農業未来法】を整えている。こういった世界の動きを日本は学んでいない。」

「日本では、昨年(2017年)のクリスマスにグリホサートの作物への残留基準値を大幅に引き上げた。小麦6倍、ヒマワリ400倍など。EUを始め、その他の国は禁止や規制を強める反面、日本だけが逆行している。米国中央省庁に至っては、遺伝子組み換え小麦はアメリカ国内での反対が強いから、日本で食べてもらおうと思っている、と言い放った。」

「日本は既に遺伝子組み換え食品の消費量と、農薬の承認数がダントツ1位である。子供のみならず、大人への影響も懸念される。重病が若年化していることも危険性のひとつの証明になっているのではないか。」

「土の微生物を殺して作物が育つとおもいますか?」

「ラウンドアップ耐性を持ったスーパー雑草や、スーパー害虫が出てくるようになり、遺伝子組み換えビジネスは行き詰まりつつある。次は【ゲノム編集】や【遺伝子ドライブ】、【合成生物学】といった、さらに未知数な技術を用いて農ビジネスを牛耳ろうとしている。」

「対抗策・解決策として、ラテンアメリカから広がった動きが【アグロエコロジー】である。アグロエコロジーは農業の一形態で、特に種子の多様性を守り、生態系の力を活用した農法つである。南米各国はこの概念を政策に取り入れ、自国の種子を遺伝子組み換えから守ることに効果を発揮している。」

「種子には、ネイティブ(野生種)とクレオール(農家が改良して固定種にしたもの)といものがある。例として、トウモロコシはクレオールで、そのネイティブはテオシントである。クレオールは病気や虫にやられやすいため、人の手がないと生きていけない。そのため、南米ではネイティブのテオシントをトウモロコシに交配させて生命力を強化している。なので、そのままでは食べることのできないテオシントも大事に種採りを行っている。これも、アグロエコロジーの良い例である。」

皆さまの熱い想いと、丁寧な説明のおかげでとてもに勉強になりました。
資料もたくさん頂きました。
いろんな人に知って貰うことが大事なので、ご希望でしたらコピーを送りますのでご連絡ください(^^)/
私の手書きメモがたくさんあり、綺麗ではありませんが(^-^;

無農薬で小さな農を始める人や、自然農の野菜を選んで買う人が増えてきています。
食の改善のためには、それが一番だと理解しているからだと思います。
改めて、農業(自然農・自然養鶏)をやっていく意義を再発見できた一日となりました。

上へ戻る